クラスメソッドメンバーズがさらに安心・安全にリニューアルしました!
実はグローバルレベルのシェア!1万5,000アカウント超のサポート知見にもとづいたサービス
2022年1月20日に、クラスメソッドメンバーズのリニューアルについてプレスリリースを発表しました。
今回のリニューアルでは、セキュリティ対策やAWS障害時の支援を中心に、お客様が長期的に安定してAWSを運用し続けられるようサポートを強化しています。
無償の付帯サービスでありながら、セキュリティリスクの検出と通知、インシデント発生時の復旧支援までもが標準サービス化されているのは、破格と言えるコストパフォーマンスです。
特にセキュアアカウント発行サービスや、セキュリティリスク検知の際のアラートには、クラスメソッドの通算1万5,000アカウント超へのメンバーズサポート実績からの知見が詰まったものになっています。
このブログでは、ざっくりとリニューアルの背景についてご紹介していきます。
「クラスメソッドメンバーズ」リニューアルのポイント
まず、今回のリニューアルのポイントをご紹介します。今回のリニューアルでは、これまでに提供してきたサービスについては特に変更はなく、従来通りご利用いただけます。
その上で、新たにセキュリティ対策、インシデントや障害からの復旧支援が強化されているのが特徴です。
追加された新サービスのうち、主だったものは下記の通りです。
安全なアカウント設定
- 「セキュアアカウント発行サービス」の提供
* 新規発行アカウントのみのサービスです。
運用中の既存アカウントへのセキュリティ強化については、運用への影響を確認する必要があるため、別途お問合せください。
セキュリティリスク検出
- セキュリティリスクのある設定を検知
- わかりやすいアラート通知
不正利用時の復旧支援
- 不正アクセスなどインシデント検知時にアラート通知
- インシデントの初期調査支援
- 操作履歴の保存・保護 など
障害発生時の復旧支援
- AWS大規模障害時の通知、情報提供
- ビジネス復旧に向けた支援 など
「請求代行」から一歩進んだサービスへ
クラスメソッドメンバーズの基本サービスは、これまでコーポレートサイト上で「請求代行サービス」として説明してきました。しかし、このリニューアルを機に、「請求代行サービス」の名称を少しずつ無くしていこうとしています。
そもそも「請求代行サービス」ってなんだっけ?
AWSを本格的に業務で使うようになると、気になってくるのがコストやセキュリティ、運用のサポートなどです。
AWSをはじめとするクラウドサービスは、スモールスタートでコストを抑えてビジネスに必要なリソースを確保できるのが強みです。
AWSの場合、自社環境での利用傾向がわかれば、リザーブドインスタンスやSavings Plansなど、長期的な使用量を見込んで前払いできる料金オプションを選択することでさらに割安に利用することもできます。AWSはサービスごとに課金体系が異なり、ストレージ容量や利用回数、処理量などを基準に費用が算出されるため、課金体系と自社環境での使用傾向を見極めることでコスト最適化を目指すこともできるかもしれません。
とはいえ、実際に利用状況を把握・予測してコスト最適化を図るのは手間がかかる上にノウハウも必要です。
「AWSの利用費について手っ取り早く割引を受けたい!」
それがかなうのが、AWSのパートナー各社によるリセールを通じて割引を受けるサービスです。最近は「請求代行サービス」という名称で市場にも浸透してきました。
「請求代行」から「AWS支援基本サービス」へ
クラスメソッドメンバーズも同様の「請求代行」を提供してきており、請求書支払いができると同時に利用費も一律5%オフになります。この一律割引のサービスは今後も継続します。
ですが、コーポレートサイトをご覧になった方は気づいたかもしれませんが、「請求代行サービス」の名称は「AWS支援基本サービス」に変更となっています。
以前はAWS利用費についてドル建てクレジットカード支払いにする必要があったため、AWSのパートナー各社が契約企業分の利用費を取りまとめて請求書を発行することで、契約企業は円建て請求書支払いが可能になるサービスが必要とされていました。
しかし、円建てでの支払いは最近はAWSとの直契約でも可能になってきており、「請求代行」の重要度は下がりつつあります。AWSの活用が進む今、AWSのリセール各社から受けられるサービスの中では運用サポートや障害時の情報提供などが重要になってきているのではないでしょうか。
それに、「請求代行」という言葉はAWSの立ち位置からのものなので、これからAWSを始めようという人には分かりにくい言葉になっていたかと思います。
そのため、AWSが初めての方にも、既に知識がある方にも、より分かりやすいサービスを提供するために、少しずつ変化させていこうとサービス名称の変更を決めました。
もっとも、「請求代行」という言葉で検索していただく機会も増えてきているため、急にサイトからすべて削除してしまうと探しにくくなってしまうことも考えられます。そこで、サービスの説明をしつつ段階的に変えていこうとしています。
運用の負担と安定性に差が出るサポートの品質
AWS利用費の請求代行サービスは、提供パートナーも徐々に増えてきており、割引率や付帯サービスにも各社の特色が表れるようになってきました。
ちなみにクラスメソッドメンバーズは、24時間365日サポート、クラウド保険、各種申請代行など、運用まわりの支援が手厚くなっています。
一律割引と請求書支払いだけをご利用のお客様ももちろん多いのですが、実は少なくない数のお客様が運用サポートも利用されています。 サポートへの問い合わせ件数は月に2,000件近くになることもあり、その大半は運用に関する技術的な質問です。
AWSはドキュメントも豊富に公開されており、Web上にも数多くの技術記事がありますが、他に行うべき業務がたくさんある中で自社に適した内容を調べるのは非常に大変です。
ITシステムの開発・運用体制について内製化に取り組んでいたとしても、次々と新サービスが発表されるAWSについて全てを把握するのは現実的ではありません。
メンバーズサポートは、トラブル対応に限らず、内製化にも取り組みつつ運用の改善や疑問の解決に取り組もうとするお客様の駆け込み寺として活用されています。適切なサポートが受けられることで、AWSの利用費の割引以上に、運用にかかる手間(コスト)を減らすことにも繋がっています。
オペレーションチームに寄せられているお客様のフィードバックは全社で共有されているのですが、レスポンスの速さはもちろん、問い合わせの周辺情報の提供などについても評価いただいている様子が伝わってきます。
クラスメソッドメンバーズは、キャンペーンなどを利用した場合を除き、基本的に登録・解約はいつでもできるサービスです。それにも関わらず、直近の5年間を通じた解約率は0.3%未満を維持している点に、お客様からのサポートへの安心感や満足度が表れています。
安全・安心なAWS利用のためにユーザー企業が行うべきこと
今回のリニューアルで提供を開始する「セキュアアカウント発行サービス」の背景には、クラスメソッドメンバーズ登録アカウントから受けたインシデント相談内容の分析があります。
AWSの「責任共有モデル」では、クラウドに接続するネットワークやクラウド上のインスタンス設定などはユーザー自身で使用目的に応じて適切に設定し、安全性を保つことが求められています。
ユーザー自身で判断して自由に使用することができるのがクラウドサービスの良いところなのですが、一方でクラウドにおけるセキュリティインシデントのうち、設定ミスに起因するものは80%とも90%とも言われるようになってきました。
AWSにはセキュリティ対策のためのサービスがいくつも用意されているのですが、これらを使いこなすには多少の知識とノウハウが必要です。
クラスメソッドメンバーズのサポートに寄せられたインシデント関連の問い合わせ1年間分を分析したところ、やはりその約80%はAWSのセキュリティ対策サービスを適切に使用できていなかったことがわかりました。
セキュアアカウント発行サービスについて
「セキュアアカウント発行サービス」は、クラスメソッドのクラウドセキュリティの知見を生かして、AWSのセキュリティ対策サービスを最大限活用できるように設定したアカウントを提供するサービスです。
このサービスを使用することで、過去1年間、メンバーズサポートに寄せられたインシデントのうちの約80%に対策をすることができるようになります。
これから新規にAWSアカウントを作成してビジネスにAWSを活用していきたいというお客様にとっては、クラスメソッドメンバーズに登録するだけで受けられる、非常に有効なサービスです。
割引だけで選んではいけない「請求代行サービス」
従来の「請求代行サービス」は、円建て・請求書支払いとAWS利用費の割引ばかりが目立ち、各社の違いはあまり目立たないものだったかと思います。しかし、AWSの利用が広まるなかで、各社がそれぞれに異なるサービスの提供を始めてきています。
クラスメソッドは、お客様が安心してビジネスに取り組める環境を提供し続けるため、コスト最適化はもちろん、セキュリティ対策や運用サポート、障害発生時の復旧支援にも力を入れていきます。
パートナー各社の提供するサービスをぜひ見比べて、自社に適したサービスを検討してみてください!